俺たちは神じゃない
「俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科」 中山祐次郎著 新潮文庫
看護師さんに、図書館で借りて来てもらい、10日間かけて読みました。
この作者の作品は、いつも図書館で借りてもらっています。
現役のお医者様が書いた小説なので、とてもリアリティのある作品に仕上がっています。
手術中の場面など、本当にドキドキしますし、助かるといいな~と思ってしまいます。
父は生前、狭心症を患っていましたし、誤嚥性肺炎で何度も入院しましたが、こんなに短期間に肺炎ばかり起こすと、助けられる命も助けられなくなるのではないかと思っていました。
父は、病院へ行けば治ると思っている節がありましたが、最後に病院へ連れて行った時には、主治医に、元気に帰れる見込みはありませんと言われました。
父の様子を見ていると、今回は助からないよな~と思いましたが、それでも、何とかなりませんか?と言いたくなりました。
延命処置は、家族で話し合って、しないことに決めていましたが、ほとんど何も食べられず、ガリガリに痩せていたので、点滴だけでも入れてもらえないかな~と思ってしまいましたが、何も言えないままでした。
私も、いつも精神科ですが、お医者様にはお世話になっています。
ただ、治らない病気を抱えていると、薬を出すだけなんて、誰でも出来るでしょ?と言いたくなることもありますが、私がこの薬が欲しい、この薬はいらないと言っても、うんうん、わかった~と、言いなりに治療してくれるのは、本当に有り難いです。
プライドが高すぎるお医者様だと、わがままが言えなくなりますから・・・。