まおっちのブログ

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罪と罰

「罪と罰」 ドストエフスキー著 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫


この小説を読むのは、2回目です。


すっかり内容を忘れていたので、最後、どうなるかさえ、覚えていませんでした。


ラスコーリニコフが2人の女性を殺害し、精神を病んで(?)、ある女性に犯行を自供し、警察に自首を勧められ、自首をして、流刑になるのですが、流刑先に犯行を自供した女性が付き添い、最後は、その女性に対する愛に目覚め、更生するだろうという話です。


人を殺しておきながら、全く罪を感じていないあたりなど、共感できない部分の多い小説ですが、それでも、周囲の人に愛され、支えられているラスコーリニコフは、まだ23,4歳という若者です。


自分は特別な人間だと錯覚しているラスコーリニコフ。人を殺しても英雄になることができると思っていたラスコーリニコフ。このあたり、どういう価値観なのか、理解に苦しむのですが、いくら、善行をしたことがあったとしても、人を殺してしまえば、全てが無に帰するような気がします。


ドストエフスキーの小説は好きで、色々な作品を読みましたが、ロシア独特なのか、ドストエフスキー独特なのか、時代背景が違うからなのか、理解に苦しむ考え方や価値観などもあります。


ただ、読者を飽きさせない魅力はあると思います。

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