メンタル脳
「メンタル脳」 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード著 久山葉子訳
新潮新書
スウェーデンの精神科が書いた本で、若い人向けですが、私のような初老が読んでも、実に面白い内容になっています。
人間の脳は、狩猟採集民だった頃のサバンナにいる状態だそうです。
今の時代の危険なことには、少々疎いようですが、とにかく、脳は「生き延びる」為に、様々な感情を起こさせているそうです。
しつこいくらい、脳は生き延びる為に進化してきたと書いてあります。
人が群れるのが好きなのも、生き延びる為には孤独ではいられなかったからです。
優しく触れられることも、エンドルフィンが放出され、痛みを緩和したり、幸せを感じたりするそうです。
私は、子供の頃からスキンシップは苦手ですが、たまに、母と身体をケアしあう時、確かに痛みが和らぐことを感じています。
親が子供に、痛いの痛いの飛んでいけーと、優しく撫でる行為には意味があったんですね。
脳も身体の一部で、昔は毎日15000歩くらい歩いていたので、運動すると、心の健康を保てるそうです。
鬱病の人が、毎日、散歩すると、鬱状態が改善されることは、よく知られています。
私の精神状態は比較的安定していますが、「運動」の重要性をここまで語られると、何か運動をした方が身体や脳の為にいいなーと思いました。
またヨガを再開して、心身を整えよう。
- メンタル脳(新潮新書)
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